昔のことだが空港のオールドターミナルを出ると数メートル先が、漆黒のアドリア海に面していて予約のモーターボート(水上タクシー)が待っていてくれたと絵描きが教えてくれた。
現在は新しいターミナル、ベニスマルコポーロ空港に着くと、スーツケースを転がしながら10分ほど歩いたところに、ヴァポレット(空港からの乗合船)がある。
行先を車掌に告げて料金を払うと、船は暗闇のラグーンを杭の間を目印に波を蹴立てて進み、いくつかの港を経由し真夜中を照らすサン ザッカリア(San Zaccaria )に着く。
個人旅行では乗合船が経済的でのあり、帰宅の通勤客と一緒で夜中の日常を味わいながらの乗合船は面白い、又少し心配なら飛行場から徒歩10分、水上タクシー(木製ニス仕上げのきれいなモーターボート)もあるが、やっぱり乗合船は地元の人が乗り込んで来るから安心だ。
ホテルはVILLA IGEAの別棟704号室、残念ながら今回はグランドカナル(大運河)の見えない部屋に通された。料金を値切ったことが失敗かもしれない。一人部屋は部屋も景色も淋しい。どうせなら割増になってもツインにした方が良かったかもしれない。
朝日のまぶしさに目が覚めると、懐かしいホテルの朝食。さすが本場、ハムの多さを充分楽しみ、コーヒーを飲んだら、兎に角運河の見えるところに出て、この街に早く溶け込みたい気分になる。
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