サンマルコ広場にあるカンパニーレ(鐘楼)に上ることが出来る。大きなエレベーターで一気に鐘楼の鐘のあるところまで登ると、360度視界が広がる。
青い空を突き刺す塔の先端には、三角屋根の真下に広い空間があり、眼下にはアドリア海が見渡す限り広がっていてる。ラグーンにはひときわ日に照らされ光るサン・ジョルジョ・マッジョッレ教会が浮かんで見え、 朝日の中で幻想を見る事が出来る。
こんな風景に出会うことは想像していただろうか。言いようのない体験をしている事が実感できた。
街の方に眼を転じると茶色に焼いた煉瓦の屋根と教会の緑青(ロクショウ色)屋根の連なりが、複雑な迷宮の都の美しさを読み取る事が出来る。
再び街の方に目を転じると、運河や道の方向曲がり具合は建物同士が狭いために見えない。したがって敵がベネチアで一番高いこのカンパニーレを征服しても、全体像を地図のようには理解出来ないことだけは想像できる。よくよく上手くできた迷路だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿